教授の挨拶

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ご挨拶

平成29年度初頭にあたり
 こんにちは、包括歯科補綴学分野を担当する小野です。
 2014年10月に着任し、この春で2年半が経ちました。生まれてこのかた温暖な瀬戸内でしか暮らして来なかった私ですが、新潟に来て三度の冬を越し、春を迎える喜びというものを初めて実感しました。この間、教室のスタッフをはじめ、学内学外の皆様のおかげで、常に充実した気持ちで仕事をさせていただいていることに心より感謝いたしております。新潟は大阪のような人口密集地域とは異なる広大な医療圏であり、私たち補綴歯科医が関わる高齢者医療の問題について、日々新たな勉強をさせていただいているところです。

 私が着任した折に掲げたスローガンは、「歯科補綴学のリコンストラクション」− すなわち、従来の「補綴装置による治療体系」に加えて「機能障害(病態)による治療体系」を確立し、より幅広く咀嚼・嚥下・構音障害の改善に役立つ歯科補綴学を作ることです。そのことを念頭に、咀嚼・嚥下機能の生体計測と客観的評価の研究を展開し、卒前教育にも取り入れて来ました。義歯診療科における有床義歯治療と総合診療部における臨床実習においては、術前・術後に咀嚼機能の客観・主観的評価を行うことにより、病態と治療効果を把握するとともに、治療効率を高めるための基盤作りを行っています。

 さて、3年目の半ばに当たるこの4月より、新しいスタッフ(教員)2名を迎えて、これまでの流れを加速するとともに、さらに幅広い展開ができるものと期待しております。また、堀准教授が米国に留学し、有形無形の成果を得て10ヶ月後に帰って来るのも大いに楽しみです。現在、学内には7名の大学院生が在籍し、それぞれ意欲的に研究に取り組みながら、臨床を研鑽しております。自らを高めようと言う若い人たちの覇気こそが、新しい歯科補綴学を切り開く原動力に他なりません。個々を高めることにより、医療と学問を通して社会に貢献する集団となることを目標に、これからも「日々新面目ある」包括歯科補綴学分野でありたいと念じております。一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

新潟大学 大学院医歯学総合研究科
包括歯科補綴学分野教授 小野 高裕